杏の杜財団法人

お知らせ

「第5回日本喘息学会総会学術大会 市民公開講座」を共同開催しました

 
 第5回日本喘息学会総会学術大会 市民公開講座「患者さんとご家族のためのアレルギーのお話」はアレルギーの患者さんとご家族、そして一般の方を対象に7月14日(日)14時からリーガロイヤルホテル大阪にて開催されました。
 一般社団法人日本喘息学会に加え、World Asthma Dayと一般財団法人杏の杜財団の共催となり、オフライン会場のみでの開催でした。

 冒頭挨拶を当財団の代表理事、荻原弘子がさせていただきました。
『感染症とアレルギー疾患は、わたしたちの健康寿命に大きな影響を及ぼす要因と考えられている。これらの脅威に対して予防医学がどのように向き合うべきかが問われる重要な岐路に立たされている。子どもの未来のために、そしてシニア世代の健康寿命を延伸させ、生き生きと暮らしていける社会を実現させるために、感染症とアレルギー疾患の予防に寄与する財団でありたい。昨年度、内閣府より日本オープンイノベーション大賞として内閣総理大臣賞受賞したMA-T SYSTEM®の普及を通じ、感染症予防にも貢献したい。本日、MA-T SYSTEM®配合のマウスウォッシュをお配りしているので、人混みや外出から帰ったら口腔内の環境衛生を気にする生活、をぜひを始めていただきたい。わたしたちの活動が、予防医学の向かうべき道筋を考え、着実に歩みを進めるための推進力となればと心より願っている。』と挨拶しました。

 
 講演は3人の先生方にお話しいただきました。


・「活動制限をなくす進化した喘息治療~アスリートだって目指せます~」
 佐野 博幸(第5回 日本喘息学会総会学術大会 会長、近畿大学病院アレルギーセンター 教授)

・ 「アトピー性皮膚炎治療:生活環境も整える」
 大磯 直毅(近畿大学奈良病院皮膚科 教授)

・「食物アレルギーを徹底的に学ぶ!発症予防とアナフィラキシー対策まで」
 近藤 康人 (藤田医科大学ばんたね病院小児科 教授)

 また、質疑応答では参加登録時に事前にいただいた質問を3名の講演者の先生方に答えていただいたり、その場での質問にも答えていただきました。

 
 専門的な内容でありながら、アレルギーをお持ちの方にも、そうでない方にもわかりやすい講義内容となっていました。三連休中日の雨の中での開催でしたが、熱心に聴講される参加者と有意義な時間を過ごすことができました。いままで不安に思っていたことが解決した、と納得されて帰られた参加者もいました。

 
 当財団にとっては2回目の市民公開講座共催でしたが、今回の市民公開講座がアレルギー疾患や感染症を予防するきっかけとなれば幸いです。今後も様々な活動を支援していく予定です。

一般社団法人日本喘息学会

 日本では喘息患者さんの人数は推定1000万人とも言われています。 喘息死が減少したとはいえ、喘息患者さんのうち約70~80%の人が完全にはコントロールされていないという調査結果もあります。一般社団法人日本喘息学会では、喘息の病態の解明、そして診断、治療の進歩を推進することを目指しております。
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