「第30回アレルギー週間市民公開講座」を共同開催しました
第30回アレルギー週間市民公開講座「患者さんとご家族のためのアレルギーのお話」はアレルギーの患者さんとご家族、そして一般の方を対象に2月23日(金・祝)13時から東京駅南口の丸ビルホール&コンファレンススクエア7階にて開催されました。
今回の市民公開講座は過去29回から初めての共催事業として、公益財団法人日本アレルギー協会に加え、サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社と一般財団法人「杏の杜財団」の共催となりました。また、コロナ禍以来久しぶりの会場開催もあり、オフライン、オンラインどちらでも参加できる形での開催となりました。
冒頭挨拶を当財団の理事長、荻原弘子がさせていただきました。
『感染症とアレルギー疾患は、わたしたちの健康寿命に大きな影響を及ぼす要因と考えられている。これらの脅威に対して予防医学がどのように向き合うべきかが問われる重要な岐路に立たされている。子どもの未来のために、そしてシニア世代の健康寿命を延伸させ、生き生きと暮らしていける社会を実現させるために、感染症とアレルギー疾患の予防に寄与する財団でありたい』と挨拶しました。
講演は4人の先生方にお話しいただきました。
・「みんなが知りたい食物アレルギーの話」 獨協医科大学小児科学主任教授 吉原重美先生
・「防げる!治せる!アトピー性皮膚炎の話」 藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科教授 矢上晶子先生
・「花粉症シーズンを制す!アレルギー性鼻炎の対策と治療」 日本医科大学多摩永山病院耳鼻咽喉科部長・病院教授 後藤穣先生
・「喘息ってこわい病気!こわくない病気?」 近畿大学病院病院長 東田有智先生
また、Q&Aコーナーでは参加登録時に事前にいただいた質問16題を4名の講演者に答えていただきました。
専門的な内容でありながら、アレルギーをお持ちの方にも、そうでない方にもわかりやすい講義内容となっていました。雪や雨も降る天気でしたが、講演会の途中で帰られる参加者もほとんどなく、熱心に聴講される参加者で盛り上がりました。
今回の市民公開講座がアレルギー疾患や感染症を予防するきっかけとなれば幸いです。当財団は今後も様々な活動を行っていく予定です。
公益財団法人日本アレルギー協会
日本アレルギー協会(Japan Allergy Foundation)は、厚生省所管の財団法人として昭和42 年に発足いたしました。その目的は我が国におけるアレルギー疾患を中心とした諸問題の総合的な調査及び研究に関する助成と援助を行い、啓発、指導、その他の活動の推進的役割を担い、国民の健康と福祉に寄与することにあります。(定款第3 条)
当協会は、平成22 年9 月1 日付をもって内閣府の公益認定を受けて「公益財団法人日本アレルギー協会」となりました。我が国では現在、何らかのアレルギーを持っている国民は全人口の50%を超えるような状況にあり、今や国民病と言っても過言ではありません。
当協会は、学術団体の一般社団法人日本アレルギー学会と共に、その目的達成のため社会的・学術的活動を通じ各方面に亘る国民の福祉の向上に取り組んでいます。